機械のコトQ&A
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従来型の耐雷トランスに見られる弱点

人為的なミスによる事故は未然に防ぐことができるものの、落雷をはじめとする自然災害については人知を超えたところで発生するため、業務等で使用する機器を保護するための準備が必要となります。

そのために開発された機器のひとつとして耐雷トランスがあげられますが、従来型のものには弱点がありました。

その理由のひとつとして、雷サージは配電線からだけでなく、建物が落雷を直接うけた場合、接地側から進入することがあり、耐雷トランスのケースあるいは一次巻き線へと絶縁破壊が発生することがあります。

また、建物の電位が30kVを超えると、従来型の耐雷トランスの場合、絶縁破壊あるいは一次側P点のSPDが動作すると雷電流は電源線へと流入してしまうので効果には限界があります。